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1925年製ベヒシュタイン・コンサート8

オーバーホールの依頼を頂いた1925年製のベヒシュタイン・コンサート8。
日本の普通の家に90年も置かれていたピアノとしては、非常に状態が良く
確実に美し響きを甦らせる事が出来ます。
今からまた現役で演奏できるように、じっくりと修理に取り掛かります。

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今のアクションとは構造が異なるプロロング方式のアクションです
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BERTON グランドピアノ

今年はブログの更新をちゃんとしようと思っていましたが、毎日ドタバタと仕事に
追われている内に、もう年末になってしまいました。
今日は珍しいピアノに出会いました。
昭和44年製BELTON(富士楽器製造)のグランドピアノです。
このメーカーのアップライトは時々見かけますが、グランドは私も始めてです。
丁寧な造りで、弦は一本張り。響板もしっかりしていて175cmながらしっかりと
重厚な低音が響いていて、BERTON入魂の力作って感じで正直驚きました。
41年前にしてはフレームがもっと古そうなイメージですが、多分鋳型が古い物を
ずっと使っていたのでしょうね。
BERTON1  BERTON2  BERTON3
                      ん~ いい仕事をしてます。

100年以上前のアップライトピアノ

もう10年以上前から調律に伺っているピアノで、ブランド名が〔WILHELM〕。
ドイツのハノーバーにあったピアノメーカーらしいのですが、正確な製造年代が判りません。
持ち主の方がドイツにいた時に買われて持ち帰られたそうです。
アクション構造から見ておそらく100数十年前の物だと思われます。
オーバーダンパー、プロロング方式、木製ブラケット・・・
ガンガン弾くには耐えれない状態ですが、優しい・品のある美しい響きがします。

ドイツにいる技術者の話だと、こういうピアノが今でも普通に家庭で使われているそうです。
私は年に1度このピアノに逢うのが楽しみです。

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1927年製 ベヒシュタインM

このピアノは丁度1年前にオーバーホールしたベヒシュタインM型です。
持ち主のお客様宅から修理の見積依頼を頂き行ってみたら、フェルト類は全て虫食い、
ピン板は割れて調律はグチャグチャ、物置代わりで放置されていた可哀想な状態でした。
でも良いピアノなのでキチット修理をすれば蘇るとオーバーホールをお薦めして、ご決断!
1年ぶりに会った80歳を超えるこのベヒシュタインMは今も現役バリバリでした!



1927BECHM

ベヒシュタインM型のメンテナンス

1987年製ベヒシュタインM型のメンテナンスをやってきました。
このピアノは某カーディーラーのショールームにあり、美しい外装が印象的なピアノで
多分このタイプのM型は国内でこの1台だけだと思います。
調律は数年前から私がしていたのですが、整調の狂いが酷くて可哀想な状態でした。
今回は丸一日かけてメンテナンスをさせてもらえる事になり、ベヒシュタインらしい
軽やかなタッチ・透明感のある響きを蘇られる事ができ、凄く楽しい仕事でした。
当たり前のことですが”良いピアノはやっぱり良い”ですね!



bechM1  bechM2

ザウター275

今日は某ホールのザウター275の調律に行って来ました。
平日は出張が多いので土日祝でスケジュールが空いていたらこのホールのベヒシュタインと
ザウターのメンテを手伝ってあげています。
このホールのオーナーがピアノの管理やメンテナンスの事が全く理解出来ない方らしく
ピアノが可哀相で、それにオーナーのせいでベヒシュタインやザウターがあまり良くない
ピアノだと思い違いをされたら大変ですから!
市民会館などによくある実力の半分も発揮できないスタインウェイみたいにならないよう
私が行く時はボランティア精神も合わせて気合を入れて挑んでます。

sauter1   sauter2
プロフィール

 Piano Platz

Author: Piano Platz

ベヒシュタイン認定ピアノ技術者

ヨーロッパ製ピアノのメンテナンス・販売から消音ユニットの設計・開発などの仕事をしています。

  http://www.pianoplatz.co.jp

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