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ベルリン⑤

ベルリンの最終日はドイツの典型的なピアノマイスターの工房を見学。
この工房は元ベヒシュタイン本社の修理担当とコンサート調律担当の技術者が
二人で始めた工房で、現在ベーゼンドルファーのアドバイサーにもなっています。
けっして広いとは言えない作業場ですが、本格的な木工機械が整っていて、ここで
響板まで作ってしまうそうで、驚きです。
ピアノの展示スペースも出し入れをどうやってるのか不思議なくらいビッシリと
詰め込んでました。
ピアノマイスターの工房と言っても結構いい加減なのが多いのですが、この工房は
本物の一流の工房です。

bodenbauen01.jpg  201202ドイツ (95)-2

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ベルリン④

今回の目的の一つ”ベルリンフィルを聴きに行く”も実現しました。
ドイツに行ってもなかなかコンサートに行く暇が無く、ベルリンでは過去にオペラを
2回見に行っただけでした。
ベルリンフィル定期演奏会のチケットは売出しが遅くこの2月7~9日のチケットは
1月15日発売だったので発売と同時にネットで根気強くゲットしてもらいました。
演目は〔ブルックナー交響曲第9番〕、この曲はご存知のように未完成で3楽章まで
しか無いので、3楽章までのみの演奏や補筆の4楽章付きで演奏したり色々ですが
今回はどうやら新たな書下ろしの第4楽章での演奏のようでした。
最初にドイツ語と英語で書いた説明文を貰いましたが、すらすらと読めるハズもなく
なんとなくそうかなあと言った感じで演奏を聴き始めました。
演奏終了後には第4楽章を共同で書いた作曲家と思われる方々4名が舞台へ招かれ
指揮者サイモン・ラトルから紹介と共にその説明がありました、が、何を言ってるか
判らないので後でゆっくり配られた説明文を読む事に・・・

演奏はベルリンフィルのメンバー総動員と言った感じの大編成で、圧倒的なパワー
やっぱり一流のオーケストラを生で聴くのは素晴らしい!久々に興奮しました。
帰りの電車の中でも頭の中でオケの音が鳴りつづけてました。

201202ドイツ (86)-2   201202ドイツ (78)

ベルリン③

左の写真の左側がベヒシュタイン・トップマイスターの山内氏です。
彼が創る音色がベヒシュタインの音色です。1年前から彼の職場がここになりました。
ザイフェナースドルフの工場で出来上がったコンサートグランドはこのショールームに
運ばれ山内氏が最終整音を行なってベヒシュタインのコンサートグランドになります。
      
bech berlin8  bech berlin9

彼に私が今回ドイツへ来た重要な目的が《ベヒシュタインの音色を再確認する》事であり
その理由を話すと 「明日来てください。私は朝からここにいます。」
この日は夕食を一緒にし、翌日は今回私をアテンドしてくれた越野夫妻と急遽別行動に。
朝からこのショールームで山内氏の整音をじっくりと確かめる事が出来た。
非常に有意義な一日で且つ私の持っているイメージが間違っていない事が確認出来た。

日本総代理店で調整され、弊社に入荷したベヒシュタインは全てを一から調整し直して
展示・販売します。
弊社で展示・販売しているベヒシュタインは紛れも無く本物のベヒシュタインです。

 

ベルリン②

駅からベヒシュタインセンターまでそう遠くないのですが、歩いている間に体の芯まで
冷えてしまい、軽く昼食がでらスープを飲んで体を温めてから行くことにしました。

ベヒシュタインセンターは近代的な商業ビルの4階フロアにあります。
ショールームは〔C.BECHSTEIN〕〔BECHSTEIN Academy〕
〔HOFFMANN〕の各ブランド別に3つの部屋に分かれ、全面ガラス張りの広々と
したショールームで、ミニコンサートの出来るスペースもあります。
ほぼ全機種が並び、グランドピアノは検品が出来るように全て複数台が展示されています。
ピアノの管理状態はさすがです。
これだけ沢山の台数が有りながら、常に良い状態で展示するように管理されています。

bech berlin1
      広すぎて全景が撮れません。左端の部屋がホフマンのショールームです。

  bech berlin4 bech berlin2 bech berlin3
                〔BECHSTEIN Academy 〕のショールーム

  bech berlin7 bech berlin5 bech berlin6 
   圧倒的なグランドピアノの展示台数・トップブランド〔C.BECHSTEIN〕のショールーム 




ベルリン①

朝ケルン・ボン空港からベルリンのシェーネフェルト空港へ。
空港に着くと、外はマイナス16度!
駅の地下道まで外を歩いて行くと、目の奥が凍りそう!耳がちぎれそう!頭が痛い!
大阪生まれ大阪育ちの私には全く体験した事のない寒さです。

ケルンボン ベルリン1 ベルリン2 
  ケルン・ボンく空港      凍てつく寒さのベルリン   地下道も吹きさらしで寒い

駅で列車に乗り込んで出発を待ちます。が、12時20分発なのに30分になっても一向に
出発する気配がなく、何のアナウンスもありません。
それから15分程でようやくアナウンスが 「運転手がまだ来ないから出発できない」
それからしばらくして 「次の列車に乗って来れ」?
隣のホームへ移動して次の列車を待ちます。乗るはずだった列車は運休!
何とも信じられない出来事ですが、後で人に聞くと 「DBにはよくある事ですよ」
だそうです。

ベルリン4 ベルリン5 ベルリン3

ベルグノイシュタットの楽器店

ケルンからアウトバーンを飛ばして1時間程のベルグノイシュタットにある楽器店。
ピアノがメインですが、それ以外にも色々と小物類も扱うピアノの調律や修理を行う
技術者が経営している街の楽器屋さんです。
ここでもやはり日本製中古アップライトから新品のベーゼンドルファーまで、各価格帯
の商品を置いていました。
ピアノのメンテナンスは結構しっかりしていて、キチッとした技術者が経営している事
が良く判ります。
今日訪問したのは立地(商圏)の異なる3件の楽器店
1、都会(ケルン)の住宅街にある楽器店(クラヴィア テン)
2、都会の繁華街の一等地にある楽器店(ベヒシュタインセンター)
3、ちょっと田舎の住宅街にある楽器店(ピアノハウス ショーラー)
明日はベルリンです。



ベルグノイシュタット
プロフィール

 Piano Platz

Author: Piano Platz

ベヒシュタイン認定ピアノ技術者

ヨーロッパ製ピアノのメンテナンス・販売から消音ユニットの設計・開発などの仕事をしています。

  http://www.pianoplatz.co.jp

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