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ピアノの湿度対策 4

鍵盤自体に原因があって同様の不具合が発生する事があります。
鍵盤先端部の裏側と鍵盤中央付近の上面にフレンジ同様のブッシングクロスが貼られて
いる個所があり、鍵盤の上下運動のガイドになる棒状の金属〔フロントピン〕〔バランスピン〕と
接触しています。
このブッシングクロスが湿気を帯びて膨張し、各ピンを圧迫して抵抗が大きくなり鍵盤が上がって
来ない、或いはゆっくりとしか上がって来ないと言う症状が起きます。

鍵盤にはもう一ヶ所不具合の原因になる部分があります。
それは鍵盤の木部と鍵盤中央付近のバランスピンが直接接しているバランスホールと呼ばれる
個所で、鍵盤の木が湿気を帯びて膨張してバランスピンを圧迫し、同様の症状が発生します。

修理方法はブッシングクロス部分はキープライヤーと言う工具を使ってブッシングクロスをカシめ
て各ピンとの隙間を調整し、バランスホールはバランスホールリーマー又はキーコロシと言う
工具を使って穴を押し広げます。

これらの処置はフレンジ同様に完全永久的に直る訳では無く、管理環境が変らなければ必ず
再発します。
鍵盤が原因での不具合はフレンジに比べてかなり高い確率で再発します。

又、バランスピンの根元が腐食してピン自体が膨張し、鍵盤が抜けなくなるほどのサビが発生
する場合もあります。
この場合はバランスピンの交換が必要になります。

鍵盤4 フロントピン  鍵盤6 鍵盤5 
フロントブッシングクロス       フロントピン      バランスブッシングクロス   バランスホール     
バランスピン        鍵盤7
  バランスピン

                   
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 Piano Platz

Author: Piano Platz

ベヒシュタイン認定ピアノ技術者

ヨーロッパ製ピアノのメンテナンス・販売から消音ユニットの設計・開発などの仕事をしています。

  http://www.pianoplatz.co.jp

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