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ピアノの湿度対策 2

ピアノが湿気の影響を受けて生じる不具合の代表的な現象は
・連打(トリル)をした時に鍵盤の戻りが遅い為にきちっと弾けない
・同じ鍵盤を遅いスピードで繰り返し弾いた時に、だんだんと音が出にくくなる。
  少し間をおいて弾いて見ると又一度目はきちんと鳴るがだんだん音が出にくくなる。
・弾奏をした時、鍵盤が降りたまま上がってこない(ゆっくりとしか上がってこない)

これらの不具合はアクション内部の部品又は鍵盤に原因があります。
アクション部での主な原因は写真左のフレンジと言う部品です
この部品は鍵盤を弾いてから幾つもの部品が回転運動を繰り返しハンマーが弦を打つ
運動に変換する為の回転軸(蝶番のような)の役割を果たし、アップライトピアノでは
一音分のアクションにつきこのフレンジが4個所に使用されています。
このフレンジに使われている織フェルトが湿気を帯びて膨張し、センターピンと呼ばれる
棒状の金属(真鍮)を圧迫して、回転運動に大きな抵抗が加わり、スムーズな回転運動が
出来なくなってしまいます。
弾く時には抵抗が強くても指の力で一気に運動をさせますが、元の状態に戻る時には、
重力やスプリングの力のみで動くので抵抗が大きいと戻るスピードが遅くなり、極端な
場合には途中でアクション運動が止まってしまいます。
これが上述した不具合が起こる原因です。

      フレンジ2        レンナーUP3のコピー

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 Piano Platz

Author: Piano Platz

ベヒシュタイン認定ピアノ技術者

ヨーロッパ製ピアノのメンテナンス・販売から消音ユニットの設計・開発などの仕事をしています。

  http://www.pianoplatz.co.jp

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